愛情表現の話。

お店の愛し方って、ひとそれぞれ。


たくさん通う。

遠くても足を運ぶ。

頑張って、行列に並ぶ。

お持ち帰りのお菓子やパンをいっぱい買って帰る。


あとは、「好きです!」」って、ハッキリ言う?笑

それももちろん、いいよね。

わたし自身、好きなおいしさに出会うと

「おいしかったです」ってついつい伝えたくなるほう(笑)。



きっと、どんなカタチであっても「お店に行く」ことが

わたしたち「カフェに行く側」ができる

もっともシンプルで、もっともわかりやすい、愛情表現。



カフェの人も、わたしたちも

いちばん、幸せな気持ちになれる方法。





でも、そんな愛情表現も、ひとそれぞれ。



たくさんお店に通うことが愛の証?

長年通っている方が愛が深い?

年に数回、ううん、数年に一度しかお店に顔を出さない人が

愛情が少ない、なんてきっと誰にも言えない。


例えば誰かにとって、毎日行きたいくらい、大好きな店があったとして

でもある人にとっては「ここぞ!」っていうときの

とっておきの、それはそれはもう、最終兵器!の勝負店かもしれないじゃない?



物理的に、定休日が重なってたり

変な話、自由に使えるお金が限られてたり

置かれている事情も、そもそもの価値観も、みんなバラバラ。



長年行きたかった、地方の人気店

たまたま雨宿りで逃げ込んだ、古びた喫茶店

いつもお休みがかぶっている超ご近所店


たとえ、人生でたった一度切りしか行かないお店だったとしても

いつか行きたいなって、ずっと温めているお店だったとしても

ふとした時に


「あの店のひと、元気かな」

「今度また旅行に行ったら、必ず行こう」


そうやって、店のことを思う瞬間があるなら

そこには、ちゃんと、愛がある。


「4年ぶりに来ました!」とか

「ずっとずっと来たかったんです!」なんて、

嬉しそうな言葉を耳にしたときには

その一度に、たくさんたくさん愛情がつまってるんだろうなって

聞いてるわたしまで、嬉しくなる。



カフェって自由だもの。

自分の楽しみ方があって、自分の愛し方が、あっていい。

自分が、自分なりに好きでいれば、きっとそれでいい。



でもだからこそ、忘れないでいたい。



どんなお店でも、必ず誰かに愛されてる。

どんなお店でも、必ず誰かが愛している。



自分にとっての大切な場所と同じように

きっとそこは、誰かにとって、大切な場所だってことを。



そんなふうに思ったら、ちょっとだけ優しくなれる気がする。

カフェの人にも、まわりの人にも。

自分は誰かの大切な場所を、大切にできているかな?って。





愛情表現は、ひとそれぞれ。

楽しみ方も、ひとそれぞれ。



でも、その店に出会えたのは、きっと何かの縁。

何度も通っているひとも

たった1回しか行ったことのないひとも

まだ実際には足を運べてないひとも


「行ってみたい」って思ったのは、みんなおんなじ。

愛があるのは、みんなおんなじ。





だから、みんなで、大切にしたい。


もっともっと、長い時間、愛せるように。

粉のカタマリ。

スコーンってほんと自由。 つくり手が「スコーン」と名付けてしまえば それがパンのようにふかふかであろうと クッキーのようにサクサクのぺったんこであろうと それは「スコーン」以外のなにものでもなくなるんだもの。 千差万別。 個性あふれる不思議な不思議な"粉のカタマリ"。 そこに込められた、店主のメッセージを 感じたい、伝えたい。

RIN

スコーンの人。
カフェエッセイの制作、ちょこっとライターもやってます。
スコーン求めて全国カフェ行脚。
ザクザク茶色い焼菓子とおいしいカレーが好き。