「粉のカタマリ。」はじめます



スコーンが好き。


スコーンってほんと自由。

作り手が「これはスコーンです」と言ってしまえば

それがパンのようにふかふかであろうと

クッキーのようにサクサクであろうと

それはスコーン以外のなにものでもなくなるんだもの。



ときには同じお菓子とは思えないほど

まるで違うものだったりする。



でも、正解も間違いもない。

どれがいちばんおいしいとか、どこがいちばん好きとかもない。



それはつくり手の個性の表れであって

そのひとにとって答えだから

比べられるものじゃないんじゃないかな。




それは「カフェ」と呼ばれる場所もおんなじ。

喫茶店みたいなお店も、ビストロみたいなお店も、

バーとか定食屋さんみたいなお店だって



どれもきっと「カフェ」に違いなくて。



店主が作るお菓子や料理

並べられた雑貨と、そこに生まれる空間

ときには、店主自身の人柄だったり、単純に立地だったり



何かをきっかけに人が訪れ

お店とのつながりが生まれる場所。



もしその場所にひとりで何度も訪れているなら

ひとりでいられる、というつながりが

お店との間に成立しているんだと思う。




ちょっとキザな言い方をすると、恋みたい。

(ええ、どうぞ笑ってやってください)



「感じてほしい」「伝えたい」と

店主が表現していることに惹かれ、共感する。



だからまた、会いたくなる、来たくなる。



でもそれは


店主からの一方通行じゃなくて

わたしたちの愛の押し売りじゃなくて




おんなじ気持ちが通じ合う「両想い」の関係。



「お客様は神様です」っていうより

「お客様は恋人です」



カフェは、そんな場所であってほしい。

粉のカタマリ。

スコーンってほんと自由。 つくり手が「スコーン」と名付けてしまえば それがパンのようにふかふかであろうと クッキーのようにサクサクのぺったんこであろうと それは「スコーン」以外のなにものでもなくなるんだもの。 千差万別。 個性あふれる不思議な不思議な"粉のカタマリ"。 そこに込められた、店主のメッセージを 感じたい、伝えたい。

RIN

スコーンの人。
カフェエッセイの制作、ちょこっとライターもやってます。
スコーン求めて全国カフェ行脚。
ザクザク茶色い焼菓子とおいしいカレーが好き。